今年の春は花見どころではなく、日々、コロナの情報に溢れ、先の見えない不安におそわれているかもしれません。
当院も接触しないわけにはいかない仕事だけに、営業するべきかどうか悩んだりもしましたが、営業は続けていこうと考えております。
それには、オステオパシーと感染症の歴史があります。
実は、オステオパシーが誕生するきっかけには、アメリカで流行した髄膜炎がありました。
オステオパシーの創始者のA.T.スティルは、その当時はメディカルドクターだったのですが、自身の3人ものお子さんを髄膜炎から守ることができませんでした。
その時、どんな感情だったかはわかりません。悔しかったのか、無力感を感じたのか、失った命に寂しさや悲しみが勝っていたのか…でも、そこで、スティルは立ち止まりませんでした。感染症から命を守るにはどうしたら良いか思案し、人間が本来持っている免疫力を最大限に引き出すことが出来れば感染症にも負けないと信じ、そして誕生したのがオステオパシーです。
オステオパシーは、直訳してしまうと骨療法となってしまうのですが、骨や筋肉だけにアプローチするものではありません。人体の全ての組織に目を向け、人体の構造があるべき状態でしっかりと機能されているかを大切にしています。
当院でも、骨や筋肉の構造だけでなく、内臓や動脈、神経、脳内など細かくみていき、それらがしっかりと機能しているかを確認しております。
人体の構造が本来あるべき状態にあり、本来の機能を発揮できるならば、当然ですが免疫力は上がり、感染症に対しても身体は負けないはずです。
過去に遡ってみると、1915年頃にはアメリカで始まったスペイン風邪によって、全世界の30%、約5億人の人が罹患し、多くの方が亡くなられました。その時にアメリカでは、薬物療法を行なった感染者とオステオパシーを受けた感染者の肺炎発症率と死亡率を比較するということが行われました。
結果は上の図のようになりました。100年以上前の出来事ですし、今の医療体制とは大きく違いますので、オステオパシーの方が薬物療法より優れていると言いたいわけではありません。お伝えしたいのは、当時、オステオパシーが一定の結果を残せたことは現代でも期待できるはずだということです。
今回の新型コロナウィルスは、非常に感染力が強いことが大きな問題だと思います。特に無症状でありながらも自身が感染源になりうるということは、気づかないうちに身近な方を危険に晒してしまうという怖さがあります。
千葉県はあまり感染者が出ていなかったり、出ていた感染者もどちらかというと千葉県の西側に多かったことから、東側の地域にはどこか緊張感がなかったようにも思われます。
しかし、匝瑳市で陽性患者が出たことで一気に緊張感が高まったと感じております。そして、昨日、東庄町でも50人を超える方々に陽性の検査結果が出ました。こういった感染力の強さを考えると、感染しない注意はもちろん必要ですが、終息までかなりの時間を要することからも、いつかは自分自身も感染するのではないかと思い、感染しても大丈夫な身体にしていく必要があるのではないかと思います。
ここからは、ホームページのブログというある意味閉ざされた場所なので書ける個人的な勝手な思いですが、私の普段から感銘を得ている作家さん達が伝えてくれていた情報を踏まえると、この一連のコロナウィルスは、単なる病気の流行ではないと思います。(一部で言われている陰謀論について言いたいわけではありません・・・)
実際に起こっていることは、単なる病気の流行だとも思うのですが、何故これが今起こっているのか?という点について考えると、このコロナウィルスによって多くのものがこれから変わっていくことになるのではないかと思います。経済についてもこの先どうなるか予測がつかないとも言われておりますし、これを機に働き方が変わる人も出てくると思います。もちろん、これを機に仕事を失ったり、減収したりしている方々は本当に大変だと思います。当院も施設の出入りを制限されたりと影響を受けております。
このコロナをきっかけに社会全体が大きく変わり、人類共通の価値観のような物まで変わるのではないかと思います。
今は、大きな変化の波に揺さぶられながら、何かを見つけていく時期だととらえております。自分自身について、何が好きなのか?何が本当の幸せなのか?何がしたいのか?何に夢中になれるのか?こういったことを考えていると、これまで多くの方々は、知らず知らずのうちに自分自身の本当の気持ちではなく、周囲を気にした軸で人生の選択をした経験があるのではないでしょうか?
母親だからこうあるべき・・・
父親だからこうあるべき・・・
長男だから・・・
長女だから・・・
そういったものから脱却し、自分自身の立場や環境を一旦忘れて、本当の自分はどんな生き方をしたいのだろうかと考えることがこれからの時間を生きていくことにおいて、必要なのではないかと思っています。そして、今がそれと向き合える良いタイミングなのではないかと感じております。
私自身も、コロナウィルスが長期化する見込みの中、これから仕事をどう続けていけるのか不透明な部分はありますが、この仕事は自分自身の軸で考えてもやりたい仕事なので、どんな状況になっても何らかの形で続けていけると信じています。
そして、店名をFLOWに決めたのも身体が変わる事で人生の流れも変えていける事を信じ、そんな治療家を目指すという信念を忘れないためにつけた事を思い起こします。
長くなってしまいましたが、当院の当面の対応ですが、営業日や時間はこれまで通り行っていきます。その中で、以下の対応をいたします。
<院内のアルコール消毒>
主にベッド周りを重点的に行います。ベッドシーツも消毒が出来る様にヨガマットに変え、その上に使い捨てのシートを引かせていただきます。
<換気>
予約の間隔を空け、その間で換気を徹底します。
<マスク>
まだ在庫がありますので、付けさせていただきますが、マスクは感染しないためよりも感染させないために付けるべきだと考えておりますので、お越しいただいた皆様は着用していなくても構いませんので、その点はお気になさらずにお越しいただけたらと思います。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。